こんにちは。IT忍者です。日経平均、ダウ下落など、うれしくないニュースが連日流れており、じわじわとコロナウィルスの影響が出てきているように感じます。ふと、リーマンショックの時どうだったのかを思い出しまして。 まあ。。ひどかったですね。その辺りもなぜそうなったのかなども付け加えながら、 振り返りと何をすべきかなど考えていきます。
リーマンショックの時のIT業界はどうだったのか?
今回の影響は、経済衰退は似てますが、原因が全く違うのであくまでも個人的な所管でしかありませんが、「経済の衰退」の時にIT業界全体的にどうだったのかを思い返してみようと思います。今回も中には、連鎖倒産してしまう企業も出てくるでしょう。リーマンショックを経験している企業群は、当時の落ち込みを乗り切った企業ですから、今回もこの危機を乗り越えていく強い日本企業だと思っています。
当時を知らないエンジニアの方も、多くなっているとは思いますが。今回のコロナショックと比較しても経済への影響理由「原因と影響度」が特殊だと感じます。
そもそもリーマンショックとは?
本当に簡単にです。経済専門的な知見で見たい方は、google検索をしていただいた方がよいかと思います。2008年に、アメリカの大手投資銀行・証券会社のリーマン・ブラザーズが経営破綻した事を、きっかけにその後の株価暴落から世界的に経済が大混乱しました。
サブプライムローンとは?
不思議ですよね。非常に大きな投資会社ですからね。「サブプライムローン」という比較的所得が低い人向けに住宅を担保にし、後になるほど高金利となる住宅ローンで家を買う人が多かったのです。しかも審査がめちゃアマで、返済能力のない人にもバンバン融資し、家を建てさせていたと。背景的にはもっと深い住宅・土地の経済事情もあるのですが、そこまでは解説はなしです。まずはシンプルに。
・優良(プライム層)
・優良の下の階層(サブプライム層)
IT系転職サイトとかでも、企業紹介文で「プライム案件」とか見かけますよね。企業説明とかで表現されているプライム=一次受とか表現してところが多いですがこのプライムです。
なぜ破綻したのか?
返済力のない人への融資や、日本でもある「借り換えローン」で低金利へ移行できなかった人達の返済不能に陥った人が続出したと。住宅ローンなのに、なぜ証券会社なのか?という疑問が起きますよね。住宅ローンを組んでいる人は、わかりやすいと思いますが、返済期間が長いですよね。債権を現金化するためには?
「高金利のサブプライムローン債権」を、投資銀行へ債権を販売し、お金に換えてまた新しい人にお金を貸し出す。高金利なので利益率はいいが、返せなくなる人が出るリスクも高い債券です。それをいろんな証券を混ぜたりして「証券化した金融商品」として世界に販売したわけです。
なぜ世界経済に影響を与えたのか?
需要と共有のバランスが崩れ、住宅価格が暴落し返済できない人が増えサブプライムローンが一気に破綻と。直接投資した人は資産を失い、金融商品としてバラまかれてしまったので、世界の投資家も自分の投資した金融商品に含まれているかもしれないとい不安と疑心暗鬼で、売り一色になり、日本のマーケットでも不安を感じる投資家が現金化する人が一気に増えて、株価の急激な下落、さらに世界にばらまかれているので飛び火。実際は何%含まれていたのかは、残念ながら私も知りえませんが。
最初は対岸の火事の様にも見えましたが、 アメリカで起こりましたので影響が大きく、不安感からの行動、今も少し似ていますよね。日本が影響あってから、中国もその1年後ぐらいだったか遅れてからリーマンショック影響が出てました。間接的に負の経済効果が連鎖していったと記憶しています。
リーマンショック不況時のIT業界への影響
ITを使った自社WEB系サービスを展開している企業で不況に強い企業はともかく 、 無論IT業界以外が不況の影響を受けるがゆえに、連鎖的にIT系も打撃を受け軒並み仕事が少なくなってた印象があります。※あくまでも私の知る範囲なので狭いかもしれませんが。
なぜIT系に大きく影響したのか?
ITシステム系市場は、もちろん大きなマーケットではありますが、企業が直接利益に繋がる設備投資でないと発注する側も厳しい状況となっていた記憶があります。パターンとしては下記で投資系は厳しい状況だったと思います。
・新規ビジネスの為にシステムを作りたい系
・業務効率化のITシステム化したい/改良したい系
・システム動いていて止められないシステム保守継続系
既にきちんと回っているサービスや業務の為に、新たに億単位、数千万単位というIT系設備投資をして、システム化するなど、長期的な回収が必要なIT設備投資系開発はストップしたり、コストを極限まで下げる努力をしたりと生き残りをかける必要があったと。
IT系企業はどうだったのか?
営業力、提案力、独自技術力、など他社と比べて優位性がある企業は、売上が落ち込みはしますが、仕事がなくなるというのはなかったはずです。(ここは私の感覚値でしかありませんが)
そうではない、IT企業はどうしていたのかとなりますが、後日談でいろいろなエンジニアや経営者からも聞きましたが、全く仕事がなくて「自宅待機」などもあったと聞いています。自社で開発している企業だと空きリソースを「研究開発」とかですかね。SES含めパートナー企業の参画は真っ先に終了になっていたかと。
「中小企業緊急雇用安定助成金」 を使う企業が多かった
国も中小企業の雇用や倒産への対策で施策を打ち、制度を作ってそれを活用し、凌いでいた企業が多かったかという印象です。要は教育訓練等、定められた内容を、社内できちんとやれば助成金を出しますよというものですね。
製造業や情報通信業等の業種は、利用が多かったと思われます。その辺は国の資料に割合が出てるかと。まぁ・・・・中にはそれをいいことに不正受給という悪の道に走る輩もいたようですが。。
今回のコロナショックではどうか?
経済衰退の動きは、若干似てはいるかもしれないと感じますが、本質的な問題は大きく異なると見ています。人の行動制限が封じられる事、場所に関わる拠点、組織活動、イベント等、海外移動など、リーマンショックと比べても、質が大きく違うのですが、「市場が持つ不安感」は同じような流れですよね。私も不安を煽るのは嫌ですが、冷静に見るとテレワーク化などで、飲食店はほんとに人がいない、アミューズメント施設が休業など、影響が出ている業種でも違いが出ています。
ですので、今は大きな冒険を考えている場合には、ハイリスクかもしれませんので状況と予測をしつつ、慎重に動くタイミングな気がしてなりません。テクノロジーと働き方の改革は進むかもしれませんが、世界経済としては痛みが伴いますよね。IT系市場にも同じように打撃が来る可能性が高いかもしれないと感じています。 IT系は以外と影響を受けやすいので今後が非常に気になっています。
早く、世界の医療系研究者の方々から、治療薬が出来て、長期化せず収束する事を祈るばかりです。