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スーパーコンピュータ富岳とプロジェクト予算の使い方

雑記

こんにちは。IT忍者です。スパコン富岳世界一4冠達成と素晴らしいニュースが流れていますね。個人的にはうれしいニュースです。「2位じゃだめなのでしょうか?」の事業仕分けから11年後ですね。スパコンの知見はまったくないので、中身はすごい並列処理が動くぐらいしかわかりませんので、予算の使い方にフォーカスしていくちょっとした雑記です。

世界一の布石

個人的には、あの事業仕分けでスバっと「2位じゃだめなのか」と言われたことがこの結果を生んでいるのではとは思ってはいます。スピード以外にも重要な事があるという認識変化もあったのではないでしょうか。

お金の使い方

スパコンの開発は莫大な費用が掛かりますからね。それにお金を膨大に掛けられる他国があるわけで、演算スピードだけならすぐ追い抜かれるのは明白。予算があれば比例して性能が良くなるのか?となりますが、否ですよね。潤沢な資金があるに越したことはないですが、そこには無駄も生じる事もありますし、間違った方向性にお金を掛けても科学技術が飛躍的にUPするとは限らない。

メディアが極々一部の過去の映像を一瞬だけ流していますが、あの発言の根本的な議論はそれだけだと判断できない深い理由があったと感じます。※詳細は正直分かりません。

ベンチマーク指標での4冠

下記ベンチマークの指標で世界一との事で、ざっくりですが

HPCG   応用ソフト
HPL-AI    AI
Graph500 グラフ
TOP500   演算

素晴らしいですね。凡人には理解できないOSレベルのすごい制御処理などが入っているのでしょうね。
個人的には、省電力だという部分や、メモリアクセスなど細かな部分でバランスもとても良いのだと思います。日本の得意部分ですね。

IT業界全体の技術が上がるか

残念ながら、スパコンを利用する人達は限られるので、一般的な商用ソフトや開発には全く関係がないですよね。仕組み的な部分で使う事もきっとないので、日本が世界一と言えるぐらいですかね。(笑)
他で言うとグリッドコンピューティング技術が近いのかな・・

プロジェクト予算も根本的には同じかも

スパコン富岳の例を見て身の回りの事象にスケールダウンすると、考えさせられる事も多いのではないでしょうか。スパコン富岳事例では身近な部分で当てはめていける内容かと感じます。

プロジェクト予算の使い方

IT開発はどうしても人月から抜け出せないプロジェクトがまだまだ多いかと思いますが、事業、開発工程全般から保守運用まで、予算取りから始まりどこに予算を使うかを常に考える必要があると思います。ぜひ予算を使うときの方向性を最初に考えておく方がよいと思います。

納期優先なのか、品質優先なのか、顧客との折衝・信頼優先なのか、新しい技術ナレッジ優先なのか、メンバーのモチベーション優先なのか、運用保守ランニング優先なのか、サービス開発優先なのか、利益優先なのか、トレードオフのポイントがプロジェクトの中には大量に存在します。

プロジェクトは生き物なので毎回同じアプローチで、必ずうまくいくという保証はなく、それぞれの環境や目的によって表情を変えます。そんな時に予算をどう使ってどこを強化するのかというのは、身近な事例ではあると思います。

漠然と予算を掛けても効果は薄い

人の能力や、環境に依存する部分があるので、細かな効果計測を積み重ねて、都度変えていく必要があるかなと思います。最初だけ人をそろえればいいとかたまに見かけますが「それって何のために、なぜ人を揃えるのか?人を揃えた結果どう変わるの?」という事象に出くわした人もいるのではないでしょうか?

その他の事例では、広告費を莫大に掛けておけてば勝手に知名度が上がるとかあるかもですね。「広告費に対するターゲットや効果を考えてますか?利用する人達ってそんなにに幅広くないでしょ?」 とかもたまにありますよね。適切なお金の使い方を常に気にしておいて損はないですよね。

身近なところでありふれている予算の使い方

予算の使い方という部分は、それなりの裁量のある方であれば、予算を使うという事に対しては仕事の中でありふれているかと思いますので、スパコン富岳の成功例を参考に、身近な内容で有効なお金の使い方を突き詰めてみるのもよいのではないでしょうか。

富岳を作った人達は本当に素晴らしい結果を作ったと思います♪