こんにちは。IT忍者です。私もこうしてITへの道をオススメしているのですが、いい部分とよくない環境も実在しているという部分も触れて行こうと思います。
薔薇色の人生ばかりではない
最近非常に気になるのは「稼げる」「簡単に」というワードばかりがネット上では目につきます。ネットの情報の信憑性は、個々の判断に依存する部分ですが、 数字で的には確率論としてどうなのか、一体全体の何%の話なのかなと疑問を持ちつつ情報を見る事があります。さて本題です。
【 独立行政法人情報処理推進機構 IPA 】
情報処理の国家資格を取ろうとしている人は聞いたことあると思いますが、毎年統計を取っておりますのでそのあたりの数字を使って解説していきたいと思います。※ 参考 :IT人材白書2019年度より
統計から見える人数として何人がITに関わっているのか?
1.約94万人(IT提供側企業に属しているIT人材)
2.約29万人(ユーザー企業側のIT人材)
からの人材不足との事
まぁ中途採用における直近の勤務先で、個人事業主/フリーランスというのもありますね。ですのでこんなに人数はいるのですから、提供している側の方がITエンジニア色が強いかと思われますので、一般的なスキルレイヤーに見合った年収獲得エンジニアが94万人の中から、どれぐらいの割合かですが、あくまでも!個人的感覚ではありますが、大半が一般的だと思います。20~30%?待遇が良くない状況にいるITエンジニア(※1)、10%~20%?が超高スキル複数持っているスーパーITエンジニア (※1) で、ほんの一握りなのかっと感じます。
上記数字だけを見れば、そんなに「何を基準にするか」で簡単ではないですよね。スポーツの世界も同じですが、ほんの一握りです。なので「稼げる」というのは、何が前提となっているのかを冷静に見て、瞬発性を持っている稼ぎ方なのか、数年後稼げるのか、生涯収入で稼げるのか、保険/年金を含めてどうなのかなどなど、よく見るべきなのかなっと思います。
※1:こればかりは統計値があるわけではないの正確には数字が出せないのでご了承ください。
特筆すべき部分で環境が良くないとは何か?
デメリットというべきなのかですが、 業界的に説明を詳しくするとITの負の部分で、多重下請構造で 【多重派遣】、【偽装請負】というのがありました。結果、国も対策を打ち2018年に「特定派遣」が無くなった訳ですが、SESがなくなったわけではないです。 この専門用語を説明しないとですね。 ざっくり説明で行きます。
派遣労働者が派遣先からさらに別の企業等に派遣されること。要は会社を多重で派遣するという違法行為です。派遣元と派遣先の間に人材紹介業者が複数介在して紹介料などを搾取するケースも含まれる。 ※法的には発注元にしか派遣はできません。
契約を請負として、実態が派遣と同じで 事実上発注者の指揮・命令下に置かれる。
※なんでこんなことするのか? ここがポイントですがシンプルに言うと
労働者を保護するための法を免れ、会社に有利な条件で労働者を事業のために、こき使いたいから!
さあ、ここまではあくまでも「派遣」 ベースですが 特有の発注元企業の指揮命令の元に、作業する労働力を雇用者が提供し指示系統は発注元企業あります。また3年経過した際には発注元企業が直接雇用契約を検討する義務が課せられています。 この2つを元に ITのSESを見ていきましょう♪
System Engineering Service (SES)
こいつがまたさらにややこしくするわけです。上記は、法の抜け穴を掻い潜る側面もある内容ですが、SESというのは業務委託、準委任契約、さらに発注元の企業内で作業するという「客先常駐」が基本です。これは2006,7ぐらいだったかなぁSESという言葉を聞きだしたのは。たしか。
SESで常駐するエンジニアへの直轄指示は、特定の人以外には発注側が直轄で自由に指揮命令が出せないというのがあり、基本は自社責任者からの作業指示で動く契約の特色として成果物に対して責任を負わず「 情報成果物作成委託 」や「役務提供委託 」として時間清算となるのが特徴ですね。
ITだとこっちが多いですね。「 情報成果物作成委託 」 。※契約種別は別に記事にします。
SESは悪なのか?
私は個人的には、企業規模や独自性の高い自社サービスを打ち出すためにチャンスを狙っている企業さん や、大手と共に生きるという企業さんもいるので、経営理念によるところかなっと思ってまして、スキルアップが全然できないかと言うとそうではないのも見ています。
ゆえにという ses=悪ではなく広い視野で解説すると。IT企業としてはしっかりしているが、まだまだ企業体力や自社サービスまで、行きつかない企業にとっては、請負開発リスクを下げて企業経営しながら基礎体力をつけていきたいというIT道をきちんと持っており社員を大切にするホワイトSES企業も沢山あります。
あくまでも1例ではありますが、本当にSESで悪なのは、SESで受注する企業側に、キチンと顧客指示を調整する管理者を配置しないで、現場エンジニア任せにして、ITエンジニア達を金儲けの道具にしか思っておらず一切顧客管理、労務管理、業務管理、人事管理をしようとしない企業や、商流を誤魔化して多重構造を作り出す企業が悪だと考えます。また顧客側が派遣、請負を理解してないなんていうのもありますからね。これはこれでたちが悪い。
きちんと実施・実行されている企業さんは、チーム常駐側で責任者をつけて命令指揮系統も厳格に実施していますし、発注する側も、商流制限という縛りを設けています。
その上で怪しい企業群が金儲けのためだけに、人身売買まがいの金儲けの道具にITエンジニアを使っている企業があるということです。
そういった信念をもっていない、ただの金稼ぎをしている企業をいくつも見ましたw ゆえに毛嫌いされる方もおられるわけです。
異常なSESだとすぐに気が付くのか?
異常なSESであるということには、経験が浅い人だと意識的に知識を吸収し、状態把握しないと判断が難しいとは思います。またそういう企業だと都合の悪いことは従業員に言わないですよね。
まとめ
「一人親方」なる言葉もありますが、しっかり知識をもって見ていきましょう。 まぁ100人いれば100人それぞれのIT道もきっとあると思います。
一概には言えない部分もきっとありますよ♪
SESだと好きな流行りの技術を使って独断で勝手に自由には出来ない可能性はありますが、 顧客との信頼関係が構築できている企業であれば、顧客への提案や進言しアーキテクトから顧客と一緒にという可能性もありますし。SIやSESがダメというのは一概には言えないなぁとは考えます。※また機会を見て別途、契約についてや、事例を挙げていこうとは思います。