こんにちは。IT忍者です。非常に地味な能力ではありますが、毎度毎度ゼロからの新規開発案件に関わる事の方が、一般的には少ないはずです。既に動いているプロジェクトに参画したり、誰かが作ったシステムの追加開発に参加したりなどになりますが、キャッチアップ力があるのとないのでは初動で周りの人からの見られ方が全然違うという内容です。
キャッチアップ力は地味な能力ではある
キャッチアップ力についてはめちゃ早いからなんでしょうか?となるぐらい地味ですが「いつになったら最前線に立てるようになるか」という視点では、超重要です。出来る人達は大概爆速。
そもそもキャッチアップの言葉の意味も「先行する者を追いかける」「遅れを取り戻す」という意味です。
「コスト視点のないITエンジニア」
「コスト視点を持っているITエンジニア」
この2つのではどちらの方が需要が高まるでしょうか?
キャッチアップコストと状態ついて
プロジェクト次第ですが、キャッチアップコストを負担してくれるプロジェクトもあれば、キャッチアップ期間は、参画側でキャッチアップコストを持ち出すというプロジェクトもあります。
ここでいうコストは「作業時間と作業金額」とします。
キャッチアップ中というのは、本当にやってほしい作業の前段階であるという状態です。
発注する側や先行している部隊から見たときに、前段階状態だと成果はゼロどころかマイナスな訳です。その分のコストを本来掛けたいコストへ回したいと思うのが一般的な心理ですよね。
一方で受け側も当然作業する上では、キャッチアップして理解しないと先に進まないのでキャッチアップする事は必要です。
相反する状態なのでキャッチアップコストを十分に獲得するか、キャッチアップコストを下げていくかのトレードオフの判断をしないといけない状態になりますよね。
コスト意識とキャッチアップ期間
コスト意識のあるITエンジニアの方が、全体的に作業内容に無駄がないというのが印象です。
規模にもよりますが、キャッチアップに何週間もかかるよりは、予定するキャッチアップ期間を完全に消化するぐらいなら、期間を圧縮し、真っ先に最前線に立てるほうがよいわけで、プロジェクト利益にも直結してきます。さらにはキャッチアップコストを負担しないプロジェクトだった場合には、自社持ち出しコストの負担軽減にも繋がります。
キャッチアップスピードを上げる事のメリット
コストメリットはもちろんですが、キャッチアップ出来ました。となれば「戦力」として見られるようになりますので、「すぐに案件から外される」という事の回避にも繋がりますよね。
ですので、キャッチアップはダラダラと時間を掛けるより、サクッと完了させて本来やらなければならない事へ早々にシフトするという事が出来るITエンジニアの方が、最初から「戦力として出来る」という実績作りにも繋がります。これは結構大きいですよね。
新規でも途中でもキャッチアップに割く時間は短い方がよい
毎回じっくり時間が取れる環境ではないですし、他のITエンジニアとの競争社会の中で1つ抜きに出るためには、正確性と速度という2つを両立できる方が望ましいです。能力の有無がはっきりしやすい世界ではありますので。
キャッチアップ力が必要になるケースもあり得る
事例を2つ挙げると、
1つ目のケース
顧客とのトラブルプロジェクトで交渉・技術的視点も含めて顧客を唸らせる状況が必要で、まったく関わっていないのに急遽、前に立つ必要が出るなんてケースもあります。
そんな時に提案・交渉日が明日でした。なんてこともあり得るわけで、キャッチアップ時間がほとんどないというプロジェクト対応も可能に出来る人って重宝されますよね。
2つ目のケース
不具合解消が急がれていて自分とは関係のないプロジェクトのソースコード解析をお願いされるというのもあるわけです。
そんな時に「私は関わってないのでわかりません」というのか「私携わってないですが処理見てみます」と言えるのかでも大きな差がでますよね。処理のキャッチアップも時間がかからない人は頼られますよね。
キャッチアップ力を伸ばす為に
正直派手な技・能力ではないですが、キャッチアップ力の有無というのは初動において大きく差を出すポイントであり、超重要能力ではあります。
・現状分析が正しくできるようになる
・内容の関連性を見出せる
・現状の問題点を見出せる
・何をやらないといけないのかを理解する
・理解度をどこまで高めれば先に進めるのかを判断する
よくあるのが教科書教育に慣れてしまっていて、性格的に1つ1つを100%理解してから先に進むという人もいますが、それでは時間がかかるはずです。個人的にはキャッチアップすべき内容もカテゴライズして、重要度や理解度の優先順位を的確につけて、関連性がある内容を最後にマージして理解するというのが早い気はします。
正にプログラミング的思考ですよね。漠然と進めるよりは、置かれている状況を踏まえてキャッチアップ作業に取り組むという姿勢をオススメします♪